企業分析は無料でどこまでできる? 開示資料・四季報・証券会社のツールを比べる
1社の売上・利益・事業の中身・リスクを読むところまでは、無料の開示資料でできます。会社が国に出す有価証券報告書には、売上と利益、事業ごとの数字、抱えているリスクまで書かれていて、提出から10年分を誰でも無料で読めます。
無料の開示資料で届かないのは、次の3つです。
- 会社以外の人による業績の予想(会社四季報の独自予想など)
- 多くの会社を条件で絞り込むこと(スクリーニング)
- 10年を超える業績の推移を1つの画面で見ること
この3つには、証券会社の口座についてくる無料のツールや、会社四季報オンラインの有料プランが使えます。
無料の開示資料で読めること
| 情報源 | 読めるもの | 読める期間 |
|---|---|---|
| EDINET(金融庁) | 有価証券報告書(売上・利益・事業ごとの数字・リスク・株主) | 提出から10年 |
| TDnet(適時開示情報閲覧サービス) | 決算短信(会社の業績予想を含む)・適時開示 | 開示から31日 |
| 各社の投資家向けページ(IR) | 決算説明資料・過去の決算短信 | 会社ごとに違う |
このサイトの会社のページは、EDINET の有価証券報告書の数字を機械で転記して並べたものです。
無料で届かない3つを埋める道具
会社四季報オンラインは、四季報のデータを月額か年額で読むサービスです。証券会社の多くは、口座を持つ人に会社四季報や企業分析のツールを無料で開いています。表には、口座を持つ人に会社四季報を無料で見せていると公式の案内で確かめられた主なネット証券を載せました。業績の推移の欄は、公式の案内で確かめられた年数だけを書いています。「年数未確認」は、その機能がないという意味ではありません。年数の長さで順位は付けていません。
| 道具 | 会社四季報 | 業績の推移 | 費用と条件 |
|---|---|---|---|
| 会社四季報オンライン ベーシック | 最新号のデータ | 年数未確認 | 月1,100円・年12,500円 |
| 会社四季報オンライン プレミアム | 創刊号からのバックナンバー | 30期分 | 月5,500円・年58,000円 |
| SBI証券 | 見られる | 年数未確認 | 口座を持つ人は無料 |
| 松井証券(マーケットラボ) | 最新号が見られる | 最大20年分 | 口座を持つ人は無料 |
| マネックス証券(銘柄スカウター) | 見られる | 過去10年間 | 口座を持つ人は無料 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 最新号が見られる | 年数未確認 | 口座を持つ人は無料 |
| 楽天証券 | 最新号が見られる | 年数未確認 | 口座を持つ人は無料 |
どれを使うか
- 1社を深く読む:EDINET の有価証券報告書と、その会社の投資家向けページから始めます。
- 会社どうしを比べる・条件で探す:証券会社のツールのスクリーニングか、会社四季報オンラインの有料プランを使います。
- 四季報の予想を毎号読む:すでに証券口座があるなら、まずその証券会社で四季報が無料で見られるかを確かめます。口座がなければ、会社四季報オンラインか、四季報が付いてくる口座を選びます。
松井証券のマーケットラボ
松井証券の口座を持つ人は、企業分析のツール「マーケットラボ」を無料で使えます。最大20年分の決算データ、最新の会社四季報、アナリストの業績予想、条件を自由に決められるスクリーニングがそろっています(パソコン・タブレット向け)。口座の開設は無料で、個人の口座基本料は原則無料です(書類を電子でなく郵送で受け取ると、年1,100円(税込)の郵送管理費がかかる場合があります)。